Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
だからStar Tearのみんなに頼んであたしが演奏するのを少しでも遅くなるように延ばしてもらった。
つまり、ライブの日だけは生徒たちと一緒に観客になって見ていたってこと。
だけど、今月はクリスマスライブもあるから今日からはもう逃げられなくなってしまった。
学校までの道をトボトボ下を向いて歩く。
「あー、なんで今日になっちゃったの……」
ずっとずっとまだ先の話だと思ってたのに。
「はよ!ってなに朝から辛気臭せぇ顔してんだよ?
やっと今日から結愛も他のメンバーと一緒にみんなの前で演奏できるようになるんだろ?」