Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



「……のわりには結構な間見てましたよね?やっぱり湊を呼んで来ましょうか?」



とニコニコ笑いながら肩には重そうなギターケースを背負っている男の子。



「確かに。俺たちが後ろからオーラ出してみても気付かなかったくらいだしね」



とまた別にギターケースを手に持っている男の子。



「本当に大丈夫です!あたし、イマイチあなたたちのことよく分からないし……」



これは本当のこと。



先週、美紀に一通り簡単にはStar Tearについて教えてもらったけどまだ全然分からないし。



「ふーん、面白いじゃん!おーい、湊!」



と何にも特には大きなものを持っていない男の子は豪快に音楽室のドアを開けて彼を呼び出した。



そしてそれと同時にあたしの空腹すぎたお腹がまたあたしを呼び出した。



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