Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
あたしの話を黙って聞くと、また「はぁ……」とため息をついた。
「……最初の話と最後の話違ってんだろ。ったく、絶対国語できなそうだな。
けど……俺も結愛と同じ気持ちだよ。
嘘ついた奴には言葉にはしてやらねぇけど……それでもこれだけはやるよ」
と湊くんは言うと……
急にあたしに近づいて来て、何が起こるの?と思っていると
あたしのおでこに髪の上からキスをしてきた。
一瞬すぎて本当に触れたか触れてないか分からないキスだったけど
それでもすっごくうれしかった。
だってあの自分の作った曲でもう叶っちゃったんだもん!
「行くぞ。みんなのこと放り出して来たんだろ?」