Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



今度は上の階に行こうとする湊くん。



一緒に音楽室に行ってくれるんだ。



ってことは、またバンドに帰ってきてくれる!!



「うん!」



湊くんは返事を聞くと、あたしが掴んでいた腕を離して手に持ち替えた。



「手……」



「文句言うなら離すぞ?」



「やだやだ!絶対離さないで!」



あたしは湊くんの手を握り返して一緒に音楽室の階までの階段を上ったんだ。






< 274 / 277 >

この作品をシェア

pagetop