Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~
Chapter 2 忘れられないうた



時は10月の後半。



木々の葉っぱは赤や黄色の色に変え、地面いっぱいにたくさんの葉っぱを降らせた。



文化祭は無事終わり、後夜祭を迎え2回目の来丘高校の3日前に幕を閉じた。



文化祭の後片付けが1日、文化祭の振り替え休日で2日……



そして今日、またいつもの学校生活に戻った。



あたしの名前は会田 結愛(あいだ ゆあ)。



趣味は大好きなアーティストの音楽を聴くこと。



それからときどきピアノを弾くこと。



嫌いなものはバンド!!


耳がキンキンするほどの騒音でうるさくて、“俺かっこいい”と思いながら歌ったり、弾いてるのがどのバンドからも感じられて大っ嫌い!



あの後夜祭の日、大っ嫌いだったバンドの演奏を無理矢理クラスで仲の良い友達、



新名 美紀(にいな みき)によって引き摺られ最前列で彼らを見た時……



あたしの世界が前よりも広がった……そんな気がした。



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