Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



* * *



なめらかな音が聞こえる。



あの引き付けて離さないあの声も……



頭の中でずっと残る音と声



それから吸ったことのない男の子の匂いがする。



あたし……こんなに寝ててもいいのかな?



「ったく、なんで俺がこんな羽目に……」



「ん……」



うっすら目を開けると……



真っ暗な外、電気がついているここは……音楽室?



そしてあたしは誰かの肩の上で眠っていたの?



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