Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



「……ごめん、美紀。あたし今日飲み物忘れたから自販機行ってくるね!」



そう言うとあたしは美紀の返事も聞かずにすぐさまダッシュして逃げた。



お願いだからついて来ないで!



どうかStar Tearのファンに捕まっていて下さい!



食堂の目の前にある数台の自販機の前に着くと



あたしはオレンジジュースを買おうとしたのをやめて



何かスカッとしたのが飲みたい!と思って目についた



グレープフルーツサイダーのジュースを買うことにした。



財布からお金を出してボタンを押すと



ーーガコン



と鈍い音を立ててグレープフルーツジュースが出てきた。



「きっと……美味しいよね!」



さてと、美紀が待ってるし教室に帰ろっとと思っていると



「「「結愛先輩!」」」



また聞きたくない声を後ろから聞いてしまった。







< 56 / 277 >

この作品をシェア

pagetop