Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



ーーグイッ



「……え?」



あたしの素っ頓狂な声と一緒にドアがぴしゃんと閉まった。



電気は点いてて明るい。



でもここはさっきいた第2音楽室ではない。



この部屋は第2音楽室よりも埃っぽい匂いが強くて、周りには木琴や鉄琴、アコーディオンなど



たくさんの楽器が収納されていてどうやらここは第2音楽室の準備室みたいだ。



それはいいんだけど……



目の前で4つの目からすごーく睨まれているんだけどどうしたらいいかな?



「……失礼しました」



あたしは第2音楽室のドアに手を掛けて逃げる攻撃を実行することにした。



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