Bandrium~きみに捧ぐ恋のうた~



え……あの歌詞、Star Tearのみんなが書いた歌詞じゃなかったの?



あたし……泣いてまで必死に考えて……



もうここには来ないと覚悟までしたって言うのに……



この4人、いったいあたしのことどこまでバカにすれば気が済むの……。



「もう……Star Tearのお手伝いなんかしないもん」



あたしの目からポタポタと涙が教室の床に落ちていく。



こんな年下の前で泣くなんて恥ずかしすぎるけど、今はそんなこと言ってらんない。



「結愛先輩、お願いですからそんなこと言わないで下さい。



今のStar Tearがもっと上手くなるためには結愛先輩の力が必要なんです。



それに……」



航平くんはあたしの耳元に来て小さい声でこう言った。



< 90 / 277 >

この作品をシェア

pagetop