外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
マークと仲良く笑いながら撮った写真、完璧に見られた。
いきなり始まる雪崩のように、祐哉とのやりとりが頭に流れ込んできた。
うちにあるものを使わないで、そもそもそんなに物が無いから使えなかったって言い方の方が正しいか。
もしくは、人の家の中をむやみやたらに探し回ることに気が引けたのか・・・
わざわざ自分のところの物を持って来て私にしてくれたことが、
ぶっきらぼうで傲慢な中での、彼なりの優しさが垣間見れたような気がして、
なんだかちょっと、嬉しかった。