外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

一体何時間寝たのか分からないが、私の意識が一瞬にして現世に戻された。

男はどうなった!

振り返ると、間近で目が合った。

ソファーに横になって肩肘をついてにこにこ笑って私を見ていた。

「起きた?」
「お前よりも早く起きてる」白い歯を見せた。
「具合は?」
「すっごくいい」

よかった

ホッとして胸をなで下ろした。

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