外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

どこに行くのかと思えばそこは「居酒屋 たぬき」

出たよ、ここか。

ちーっすと言いながら背中を丸めてのれんをくぐる。
昼間からやってる変な居酒屋。

「ゆうちゃん、待ってたよ」のぶさんの声

祐哉の後ろからちょこっと顔を出して「こんにちは」と言う。

あれ?と、祐哉と私を交互に見て、
あ、そういうこと?と嬉しそうに笑いながら「中入って」と手招き。

< 142 / 363 >

この作品をシェア

pagetop