外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「じゃあれだ、あとはお二人さんで!ゆうちゃんカギ宜しく。
それと今日入ってきたモノ、置いとくからお二人さんでどうぞ」
のぶさんはそのまま私たちの返事を待たずに、
じゃ!と、すがすがしい顔をして店を後にした。
「・・・なんか気をつかわせちゃったみたい」
「なんてことねーよ」
「ちょっとは気をつかいなさいよ!」
「いいんだよ、ここは。食え」
今日入ったという珍しいお魚のお刺身。
これを食べに来いとのぶさんが呼んで、祐哉は来た。
そこに私も着いてきた。