外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

ぜんぜんサウナに集中できなくなって、
さっさと上がることにした。

髪を乾かして、この気持ちはなんなんだか考えながら部屋に戻る。


好きなはずない。


私の好きな人は、マークだし。

こんな強引を絵にかいたようなのなんて、

論外!


そうよ、論外なの!



部屋を開けようとしたとき、その声に手を止めた。



聞き間違いじゃ、絶対ない。
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