外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「まだ5時だけど、寝る?」

眠いんだね。

「・・・うん」

よし、と言うとまた、ほら入れ!
と、まるで猫でもお布団の中に入れるかのように、叩く。

「寝る」

誰だったのか聞けない。
聞きたいけど、聞けない。

だって私にそんな権利は無いから。

腕枕してくれるけど、私は横を向いたまま。

祐哉の手が腰に回り、首筋に唇が這う。
肩をすぼめる。


なんで彼女いるのに、こんなこと出来るの?

耳に舌が入り込み、力が抜ける。

かすみさんにもするの?




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