外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
仕事や、その仕事でのミスなんて、カバーできるだけの度量と力量と柔軟性を充分に備えている。
謙虚に自信を持っている。
たぶんこれが、祐哉の言っていた「根拠の無い自信」だろう。
確かにこれは人を育てることのできる事柄だ。
これが本当のプライドだろう。
恋愛でのことをカバーできる力量なんて、猫の額よりも、無い。
スポイトで一滴落とした水滴くらいのものだろう。
とどのつまり、私は恋愛はど下手だったってことだ。
男一人繋ぎ止められない程度のぺらっぺらの女だ。
男にいいように言いくるめられて、それをバカ素直に信じる、哀れな女だ。