外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「そんなジャンルもあったなって分かってはいるけど、
囓ったことすらないから、知らねーってわけだ」
「知らないもん」
「それじゃダメなの」
繋いだ手を外して私の頭をコツン一回叩く。
あ、手、離しちゃうんだ・・・
「だから、」手をもう一度繋いでくれた。
「お前の頭には「恋愛ジャンル」が無かっただけだ。
そこに気付いたなら、ここから増やして行けばいいだけだろ」
祐哉って、なんか・・・・・
なんだか・・・・この人・・・私・・・