外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「大阪のどこへ行ったの?」突っ込んだ。
「・・・シェーン、どうしたの?僕を信じてよ。大阪へ行って観光してた」
「どこに泊まったの?」
「名前は・・・分からない」
「大阪の何を見たの?」
「大阪城とか、町並みとか」
「大阪城までどうやって行った?」
マークはすっと私から離れて首を振った。
「シェーン、君なんか変わったね。以前の君はそんな人じゃなかった」
「うん、変わった。言いたいことは言おうと思って」
「じゃ、なんで君は僕に何も言わず、あの男と京都へ来た?」
「あなたを探しに行った。でも、私だって日本に来たばかりだからあまりよく分からない。で、お隣さんでもあり、仕事の依頼主でもある北島さんにお願いして、連れてってもらった」
「僕を捜しに来た?」
「そう。一緒にいたいって思ったから」
「・・・・・」