外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
『かすみ』
なんでここで頭に入ってくるんだろう。
気になってるなら、聞けばいいのに、まだまだ私には経験値が足りない。
「・・・わかった」力なく頷く。
おいでと両腕を広げるマークの懐へ入り込む。
こんなこと、祐哉はできない。
たぶんこれが祐哉だったら、肩か背中をばんばん叩いて、
メシでも行くかって言うんだろうな・・・
やっぱり結局、私とマークじゃ、
マークの方が一枚も二枚も上手なんだよ・・・