外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「ほらね。片桐さんて強気で傲慢にみえるけど、
実は超ピュアで真っ白いんですよ」

法定速度守ってよってくらいかっ飛ばしてる。

「片桐さんの本当の部分が見えてるの、誰だか知ってます?」
「何言ってんの?」

「・・・・・・ねぇ、イェール出って嘘でしょ?妄想かなんか?」
「何よ!本当だし!」

「なんか日本人の男なんか!!って言ったみたいですけど、
はっきり言ってこっちの方から願い下げですから。そんな自意識過剰な女」

なんでそのこと知ってんの!高鍋さんには言ってないはず・・・

「学歴なんてなんの役にも立ちませんよ。
むしろそこからの応用が実生活で役に立つんですよ!
めっちゃ腹立たしいわ!」

ハンドルを殴る高鍋さんに、お願いだから安全運転でお願いと願う私。

「だからってなんで成田」
「下半身に締まりのない男の正体を見に!」
「は?」
「帰国日時早めたんですよね?」
「そうだけど」
「なんかありますって」

無いでしょ?だって日本にいるの嫌だって言ってたし。

「ほんと、北島さんと言い、片桐さんと言い、まじ超めんどくせーし」

「・・・仕事・・・無くなるよ」

「はい?もうかれこれ北島さんとは6年の付き合いですよ!
北島さんが28の時からの担当なんですから、いい加減分かってますよ!」

6年???

「・・・・高鍋さんて・・・おいくつ?・・・なの?」 

「32ですけど?」

・・・・・・・!!!!!!!

まさかの、年上?

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