外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「ほら」
高鍋さんが勝ち誇った顔をした。
「・・・何も分からなかったくせに」
「だいたい分かりましたよ」
言葉が分からないのに分かるわけないじゃん。
「フラれたでしょ?」
・・・こいつは!!!
「だから言ったじゃないですか!ねぇ、ちょっとふんわりさん!」
矛先はふんわりさん・・・NORIKAさんに向かう。
「は・・・はいっ?わたし?」胸の前で手を組むふんわりさん。
「この遊び人ね、」人差し指をマークの鼻あたりに伸ばす。
「ここにいる、片桐さんの彼氏ですよ。まだ」
いや、もう、今さっき完璧にふられましたけど・・・
「え?」可愛らしお目目をパチパチさせる。
「片桐さんとこの人は3年くらいでしたっけ?一緒にいるんですよ。
で、今回久しぶりの再会だったんですけど、このカス野郎は日本デビューしちゃったんでしょうね。
ほら、日本の女子って優しいからふらりとしたんですよ、あなたにきっとね。
片桐さんとあなたじゃ真逆ですからね」
「・・・本当ですか?」 私を潤む目で見られても・・・