外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
あぁ、なんでこんなどうしようもない男を好きになったんだろうか。
目の前のおどおどしている男になんの魅力も感じなくなってる。
急速に熱が冷めるように、私のマーク熱は既にマイナスに達し始めている。
ただ、1人になるのが怖かったのかもしれない。
だから、すがりついていたのかもしれない。
本当はとっくの昔にダメになってたものなのかもしれない。
切れそうな赤い糸を、必死になって繋いでいただけなのかもしれない。
本当はお互いにお互いを利用していただけなのかもしれない。
なんかそんな見抜けなかった私自身が一番むなしい。
『かもしれない』の話はやっぱり意味がない。
だって、それに答えは無いからね。
なんだかよく分からないけど、肩の荷がストンと落ちたような、
楽になってる自分もいて、気持ちが軽くなってる気もする。