外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「は?俺どこ帰れってわけ?」
「・・・ここでいいでしょうが」

「いいわけないです!かすみさん!」彼女の暴走を制止した。
「・・・別にいいけど」 言葉をを返してきた。
「良くない!」

「片桐さん、ガキじゃないんだから・・・」
肩を叩く高鍋さんに、同調して頷くかすみさん。

「じゃ」

ひとこと言い残し、
かすみさんと高鍋さんは腕を組んであっつあつで祐哉の部屋へと帰って行く。

「あ、ちゃんとゲストルームのベッド使えよ!」祐哉が、念押しした。

・・・そうなる・・・はずですよね、あの感じだと。


二人が帰った後の私の部屋は、しーーーんと静まりかえった。

重くなる空気、でもちょっと心地よい。

玄関から戻ってきた祐哉は・・・・・


久しぶりにチーターの顔になっていた。



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