外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
かすみさんの罵声にびっくりしたのか、
寝室から『きゃっ』という声。
キッと寝室を睨みつけるタイガー(かすみ)
やめましょうよと手で馬をなだめるように、
『どうどう』とするチキンな私。
半開きになっている寝室のドアーを蹴っ飛ばすタイガー、
中からはまたも『きゃっ』というかわいらしい声。
「なんだ!」
大声で怒鳴るかすみさんの声にびっくりして
祐哉がベッドから上半身を勢いよく起こす。
ぅわ!上半身裸!
なんて、見たのはいつぶりだろ?
え?上半身裸ってことは・・・もしかして・・・
『きゃっ』の主を捜した。
「なんだ?え?何やってんのお前ら」
祐哉は何が起こってるのか皆目検討もついていないもよう。
その横で、タオルケットにくるまって様子をうかがう・・・女の子・・・
ドクン・・・
体の真ん中に電気が入り込んだような熱さが広がる。
「この・・・くそエロガキがぁ!何してんのよあんたは!」
かすみさんは、強い。
なんか、私なんかより断然強い。
いやむしろ私は弱いかもしれない。
ぶっちゃけ今までやってきた自分の行動や考え方が
恥ずかしくさえ思えてきた。