外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「ねぇ、クリスマスどうする?」

「ん?どっか行くか」

「んー・・・行かなくてもいいかな」

なんで?という風に見下ろしてくる祐哉。

「私、ごはん作るよ」

「作れるの?」

「ほんと超失礼な!」

「わかったわかった、んじゃ俺酒用意してケーキ用意するわ」

段取りいいねー、そういうの好きよ。

「プレゼントは?なんか欲しいものある?」

「・・・んー・・・」

「自分で買えるからいいかなってのは無しな」

笑う横顔も好き。

「言わない!特に無いかなぁ」祐哉がいればそれでいいよ。

「祐哉は?なにかある?」

おっと、これは聞かなければよかった。絶対に・・・

「俺か?」意地悪に笑う。

ほらね、絶対こう来ると思った。

「お前が居ればそれでいい」

あ?そう。

「お前が欲しい」

やっぱり・・・そうなるよね。

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