外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「怒ってない」
「・・・!もしかして、私お酒臭い?」
顔を放して口を手で抑えて立ち上がろうと・・・
「臭くないし、そんなの気にしねーよ」
放れようとした私の腰をぐっと寄せて、手をどかされて、
ちゅっと『おはようのキス』をしてくれた。
「客」
「客?」
顎でダイニングの方を示す。
あぁ、かすみさんかなんか?ってだったら慣れっこじゃん。
何気なく、そっちに目をやると・・・・・
目をやると・・・
目をやると・・・・・・
びっくりして祐哉の腿の上から落ちそうになった・・・
のを、ちゃんと受け止めてくれるんだけど・・・
「何して・・・」
ダイニングに突っ立ってる人・・・
「・・・水・・・飲む?」
手には冷蔵庫に入っていたミネラルウォーター。
その英語・・・
マーク
成田空港で別れたはずのマークが・・・うちにいた。