外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「怒ってない」
「・・・!もしかして、私お酒臭い?」

顔を放して口を手で抑えて立ち上がろうと・・・

「臭くないし、そんなの気にしねーよ」
放れようとした私の腰をぐっと寄せて、手をどかされて、
ちゅっと『おはようのキス』をしてくれた。

「客」
「客?」

顎でダイニングの方を示す。

あぁ、かすみさんかなんか?ってだったら慣れっこじゃん。
何気なく、そっちに目をやると・・・・・

目をやると・・・

目をやると・・・・・・

びっくりして祐哉の腿の上から落ちそうになった・・・
のを、ちゃんと受け止めてくれるんだけど・・・

「何して・・・」

ダイニングに突っ立ってる人・・・

「・・・水・・・飲む?」

手には冷蔵庫に入っていたミネラルウォーター。

その英語・・・


マーク

成田空港で別れたはずのマークが・・・うちにいた。





< 325 / 363 >

この作品をシェア

pagetop