外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
なんで?
なんでうちにマークがいるわけ?
「何・・・してるの」
気まずそうにするマークは持っているペットボトルの置き場に困っていた。
そんなの関係無い。
「俺が入れたんだよ」
「なんで、祐哉」
「お前が爆睡している間にインターホンががんがん鳴って、
出たらこいつだった。
なんか知らねーけどアメリカから帰ってきたみたいだぞ」
・・・・・
ぱたんとパソコンを閉じた。
私を立たせると、続いて立つ。
「お前に話しがあるみたいだから、俺は部屋に戻るな」
右手で私の顎を持ち上げて、優しいキス・・・
でも、祐哉の目は私じゃなくて、マークを捉えていた。
だから私からもっと求めると、やっと私に視線を戻した。
「連絡して」
そう言うと祐哉はマークに一瞥置いて、玄関へ向かう。
その後ろをついてく私。
「祐哉、あの・・・」
「いいよ、気にすんな」
じゃな、と言い、祐哉は自分の部屋へ戻って行った。