外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
祐哉とマークが家の近くのコーヒーショップで向かい合って座っている。
周りから見たら、イケメン二人が揃ってる~♪
とかなるだろうけど、二人の空気はそんなものではなかった。
どっちから話を切るか。
呼び寄せたのは祐哉だが、初めて対面するマークに、
どういった切り込み方をすればいいのかを、探っていた。
性格も何もかもを分からない二人にとっては、お互いにお互いを牽制するしかなかった。
マークに至っては呼ばれた立場なので、話す気はさらさら無いようにも見える。