外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
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『MUDDY WATERS』のKINGS OF THE BLUES
このCDは祐哉が私にくれたものだ。
私の頭の中にいろんなジャンルを増やすのが目的。という名目。
気に入ってずっと聞いている。
ベッドの中で強い絆とともに抱き合う私たち。
何回も、きっと何時間も?かな?
出合った頃から感じていたあのもどかしい気持ち、
それがやっと一つになれたという満足感と、充実感、
それに、
『やっぱり私たちは相性がいい』
という事実を感じ、幸せに浸る私たち。
祐哉が心地よいブルースを聞きながらこんなことを言った。
「やっぱマディーウォーターは神様だな」
「なんで?」
確かに彼はブルースの神様だけど、でもどうして?
「俺たちのことを歌ってる」
「・・・私たち?」
「そう、1曲目は俺の気持ち」
「1曲目が祐哉の気持ち?」
なんだっけ?1曲目って。