外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

何もしなくても、隣にいるだけで落ち着ける人って、


幸せだなぁって思える人に出会えることって、


それだけで幸せなことだと思う。


言わなきゃ通じない部分も多々あるし、


心に思うことは口に出して全部言って、感じて、悩んで、理解して、


泣いて、笑って、譲歩して、


それでも、この人となら!って思える人が見つかったら


絶対、手放しちゃいけないんだ。


それが一つ気付いたことだ。


人を好きになるって難しいことかもしれない。


そんなの理屈じゃないんだけど・・・





ねぇ、祐哉・・・





「ずっと一緒にいてね」





祐哉の胸に顔をうずめる。







「当たり前だろ」






素っ気なく言ったその言葉には、たくさんの愛が詰まっている。






はずだ、たぶんきっとね。






そう信じて、出会えたことに感謝して、



この先もこの人と二人三脚で、いつでもどこまでも、



歩んで行こうと心に・・・・・










「腹減らない?」








・・・うっわー・・超ムード無いし!

今すっごい、いいとこだったんじゃないの?



でも・・・そんなとこが・・・なんかね・・・







「・・・そうだね、お腹空いた」





「よし!じゃメシでも行くか!」





「うん」




まだ二人でベッドの中でうだうだしてるのに・・・





私の背中をポンと叩く。




だよね、そうくるよね。やっぱそうなるんだよね。










でもね、やっぱり、私たちにはこのスタイルが、





とっても良く似合う。





【完】

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