外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「というわけで、今日は二人の甘い夜を過ごす予定だったのかもしれないけど、

予定は変更よ」

え?かすみ様?もしや・・・




「今日は四人でおめでたパーティーにします」



えぇ、えぇ、そうでしょうよ。


この四人の中で一番年上で、祐哉のお姉さんで、

祐哉ですら逆らうことができないんだから・・・

そうなるよねぇ・・・やっぱ・・・


顔を見合わせる私たちは、二人の幸せオーラも手伝ってか、

ずっと手を繋いでいたことに気付いた。

「・・・まぁ、仕方ないね、つきあいますかっ」

ぐっと手に力を込めた。

「おお、姉貴のめでたい日だからな、仕方ないか」

その手をぐっと仕返してきた。

「じゃ、もう少ししたら祐哉の部屋に集合ね」

かすみさんはまた勝手に決める。

「え?うちでもいいですけど?」

今もういるんだから・・・

「祐哉んとこのが広いでしょ」

ごもっともなことを言うあたり、本当に女王様だ。

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