外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

考えるなと思えば思う程、私の脳の中に住んでる「記憶の箱の番人」は
これでもかってほど多くの「北島」メモリーをスタメンに揃えてくる。


・・・北島さん何してるんだろ?
ちゃんとごはん食べてるのかな?
てか、ちゃんと帰ってきたのかしら?

風邪?・・・治ったのかな・・・


ドン!


記憶の奥底に埋めたはずの一番大きな記憶を、
「記憶の箱の番人」は砲丸を投げるがごとく
私の海馬のスクリーン全面部分に押し出してきた。

北島さんが倒れる前にした、キスのことを・・・



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