外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
応接室に通されると、しばらく待たされた。
予定していた時間を大幅に過ぎた頃、何事もなかったかのように現れた。
ふざけてる。日本は時間に厳しいんじゃなかったっけ?
電車だって時間通りに来るっていうのに、
大事な仕事の打ち合わせに遅れる上、これで断ってきたらただじゃおかない!
「片桐さん、それたぶん通用しませんよ」
は?
「先方はそんなこと関係ないですから」
いつも通り!ってかんじで高鍋さんが窓側に立って外を見ている私の後ろに来た。
「・・・・・仲がいいんですね」
いつの間にかドアーが開かれ、人が入ってきていた。