外国育ちのお嬢様は硬派がお好き
「え?片桐さん、知り合いなの?」びっくりする高鍋さん。
「へぇ、君か」
君か?何様?何その上から?どっちかって言ったら迷惑こうむられてんのはこの私だと思うんですけど?
「高鍋さん、お帰り下さい」
は?
まだなんの話もしていないのに、こいつはこの契約を、中身も確認しないままに捨て去ろうとした。
かっちーん
「ちょっと、時間に遅れてきといて謝りもしないで、そして内容も確認しないなんて、そんな利己的で理不尽な会社、みたことありませんけど」
睨みつけた。
北島さんは面白そうに口角を上げ、鼻で笑った。