外国育ちのお嬢様は硬派がお好き

「無事?」
「・・・」

「生きてる?」
「・・・」

「ダメ?911通じないの!救急車呼びたいんだけど呼べないの!ごめんね」
「・・・ナインワンワン?」

「死んじゃったらごめんね」涙が出て来た。
理不尽なこと言ってるのは知ってるけど、なんか涙が出てくるのはなぜ。

「・・・水」
「水?水ね!わかった!待ってて」
冷蔵庫を探し、ミネラルウォーターを一本持ってくる。

男は床に座ってようやくソファーに背中を預けているところだった。
はい!キャップを取って手渡す。
一口飲んでテーブルに置いた。

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