バンパイア一族と少女
ウルイは 軽々と カインから少女を 受け取り 湯殿へ連れて行った。


薄汚い服に 真っ赤に腫れ上がった両足…


この少女は 何をしていたのかはウルイには想像はついていた。


そう思っていると いつの間にかそこには カインが立っていた。

「ご主人様…」


とウルイはカインに向かって言う。


「ウルイは下がれ 後は 私がする」


ウルイにカインが 滅多に言わない言葉を発した事に 驚いていた。


「いいえ なりません、私がしますから」


ウルイもこの場を譲らない。


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