わたし色15分間【短編/未完】
昨日のメールで
人気のない4階の、さらに上
…屋上の前の扉に 5時に
来て、と言われて。
予想はしてたけど …悩んだ。
最初から断るつもりでいた。
嫌いだからじゃない。
好きじゃないから。
好きじゃないって言うのは
興味ないってことじゃなくて
恋愛対象として
見られないってこと。
いや、彼だけじゃない。
だれかを“好き”に
なったことが…ない。
そんな風に自問自答して
今、ここにいる。
「友達じゃ、だめなの?」
「僕もそう思ったよ…
けど… 無理だった。
君は… 君にだけは
別の感情があった…」