わたし色15分間【短編/未完】
確かに、
きっと緊張するだろう告白を
こんな口下手で堅苦しい人が
しようと思うだろうか。
彼の言う「特別な感情」。
想像してみるけど、
わからない。
たぶん、私の思っているのと
違う、本当に“特別”な…。
それは、なんとなくわかる。
「ごめんね。本当に。
…辛い?」
「うん、辛い。
断られたことじゃなくて
なんというか… 切ない。」
「切ない?」
「うまく言えないけど、
一番しっくり来る言葉。」
そこから、
しばらく声もなく。
私は強い罪悪感を感じた。
彼の気持ちを
わかってあげられない。