わたし色15分間【短編/未完】



座っていたベッドに寝転んで
枕を顔に押し当てた。

「なんでっ…」

わからない。
わからないよ…!

調べられるわけじゃないし
嘘を彼に言うわけにも
いかないし…

彼には
感謝しなくちゃいけないけど
恨みもした。

運悪く携帯が鳴った。
見ると、「彼」。
直接は無理だけど
メールで話したい と言われて
メアドだけは教えた。

読み進めて、

「自分の気持ちが
わかりません。
迷惑かけて、ごめんなさい」

と 書いてあった。

痛いほど、
彼の気持ちがわかった。

「…私も、
わからない、自分が…。」

メールの最後に
正直に、書いた。

――21:15――



< 20 / 50 >

この作品をシェア

pagetop