わたし色15分間【短編/未完】
その5・再会
――18:30――
家に帰ってきて、
母親から渡された封筒。
差出人が書いてない。
開けて、読み進める。
--------------------
こんにちは!私、白鳥美奈!
覚えてるかな?
--------------------
……は?
そこで一度、止まった。
「とりみな」
と、呼ばれてた 彼女。
自分が小2で転校するまで
同じクラスだった。
今、自分は 高1。
つまり、8年ぶり。
記憶から消えそうにさえ
なっていた。
ゆっくりと記憶をたどる。
確かに、仲は良かったけど
おとなしくて、
目立つような感じじゃなくて
どちらかというと
お嬢様というか…
清楚(せいそ)な感じだった。