わたし色15分間【短編/未完】
「よく私に話し掛けたね」
「すごく、緊張した。
何回もやろうとして、
できなかった。」
瀬の低い鈴音に、かがんで
目の高さを合わせて、
「舞だよ。
“まう”っていう字」
「いいなあ…
かっこいいなあ…。」
「自信、持ちな?
鈴音って言う名前も
いい名前だよ?」
私は、自分に自信はないけど
鈴音は 私といたいって
言ってくれた。
不思議な友達。
あこがれ、あこがれられ の
関係。
「いこう、部活?」
「いいの?一緒で」
「私に遠慮しないで」
「…うん!」
何もしてあげられないけど、
何かしてあげたい。
でも
何もしてないのに
鈴音は 私を必要として…
ちょっと、嬉しかった。
――16:15――