わたし色15分間【短編/未完】
しばらくして、百合が
思い出したように話す。
「そういえば、なんで
あきざくら、って
いうんだろう?」
「確かに…」
と私が言って、
柚実の方を向くと、
ちょっと考えてから
「…何それ?」
「何って、ここの名前…」
と 私が言い切る前に、柚実は
下を向いたかと思うと
肩を震わせて 笑い出した。
「…あははっ!」
「…? どうしたの?」
私は首を傾(かし)げた。
「こすもす、でしょ!」
「何が?」
と聞き返した百合と私の頭は
はてなマークで
いっぱいだった(だろう)。