一番近くて、一番遠い二人
うぅ・・、ヤバイ
もうすぐで私の番だ・・
私等の学校は
入学式に各学年の代表が
祝辞を述べなければイケないんだけど
何故か、私が指名されて
しまった・・・
うわぁ…、1年の子の
祝辞終っちゃったよー・・
「続きまして高校時代2年生代表高島芽依!」
もー、やけくそでやってやる!
「はいっ」
声震えてないかな…。
すると小さな声で
「芽依頑張れ!俺見守っとくから」
智也のエールが聞こえた。
さっきまで寝てたのに
もしかして私だから・・?
って何私は考えてんだか…
でも、智也のおかげで
出来る気がした。
ふう・・っと一呼吸置いて
私は祝辞を述べ始めた。