先生、恋しちゃって良いですか?

人の温もり-?



 車を運転する先生の横顔は、

 本当にカッコ良くて

 芸能人とかジャニーズを見てる気分だった。

「あんま見んなっての・・」

「ふふ・・すみません」

 先生の左手があたしの方に伸びてきて

 頭をくしゃくしゃする。

「アレン、約束してほしい」

「なんですか?」

「俺の前では絶対に無理して笑うな」

「・・・そういえば、先生の前で笑顔作ったこと

 1度もないですよ☆」

「・・・そっか・・・なら、良かった。

 これからも維持しろよな」

「了解です♪」


 こんな風に心配してくれる人がいるのは

 凄く凄く幸せなことなんだな・・・


「うし、おりろ」

「あ、はいっ」


 ドアを開けて少し肌寒い外に足を踏み出す。


 このアパート・・?

「ぼろっちいけど19歳にはこれが限界」

「・・・凄く、綺麗です」


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