東京

静岡から東京の学校に来てもう一年経とうとしている。


9時に始まる授業に
間に合うことの方が少なくなった。

いつの間にか止まっていた目覚ましを睨み

古場 雅也の一日が始まる。

時計は12時を指していた。


とりあえず朝の一服を済ませ、携帯に目をやると

いつものように着信と新着メールが届いていた。



"また遅刻か(笑)何時に来る?


"単位落とすぞ!出席カードはばっちのも出しといた!



ばっちとは古場 雅也の愛称だ。
そんなメールと着信の中に
今日も変わらずある名前。

島 あゆみ


< 2 / 97 >

この作品をシェア

pagetop