東京
静岡から東京の学校に来てもう一年経とうとしている。
9時に始まる授業に
間に合うことの方が少なくなった。
いつの間にか止まっていた目覚ましを睨み
古場 雅也の一日が始まる。
時計は12時を指していた。
とりあえず朝の一服を済ませ、携帯に目をやると
いつものように着信と新着メールが届いていた。
"また遅刻か(笑)何時に来る?
"単位落とすぞ!出席カードはばっちのも出しといた!
ばっちとは古場 雅也の愛称だ。
そんなメールと着信の中に
今日も変わらずある名前。
島 あゆみ