東京
説明会三日目を終えた夜

早速車を借りてみんなで乗り込んだ。


「出発!」

『待って!ほんまにいきなり真吾なん?危ないやろ!ばっち。替わりなさい。』

「何で!やらせてよ!俺見るからにうまそうじゃねぇか!ねぇあゆみ!」

『死にたくない』


「とったばっかのが絶対安全運転だって!」

先月免許をとった真悟は、家の軽自動車で今日に向けて練習をしたらしい。
しかし、ステップワゴンをいきなり運転させるのは絶対に嫌だという久美子に押し負けて
結局運転はジョージに決まった。

「ちゃんと替われよなばっち。」

「おう。」

向かう先は静岡伊豆。
帰りは俺の地元にも寄ろうと決まっている。


俺たちは順調に夜の高速にのった。

東京を出たのは23時半。

夜中の高速なら1時半過ぎにはつくだろう。

「サービスエリア寄るら?ゆっくり行こうぜ。そこで替わる。」


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