東京
「あっ!あゆみにがっつりかかってんじゃんごめん!」
びしょ濡れの文樹があゆみに気付いた
『流れ弾が当たったー』
へらっとするあゆみに、真悟は不機嫌な顔で立ち上がり言う。
「どけって言ったじゃん」
あゆみは一瞬悲しい顔をしたけどすぐに笑って答える。
『そうだった。鈍いね!』
真悟を好きで気にしすぎるあゆみ。
好きな人が自分の前でらしくないのがイライラする真悟。
二人はいつもこうしてしょんぼりしている。