東京

俺は紗耶香さんからのメールを一通り見せた。


あゆみは全部読み終えると一息ついて真剣な顔になる。


『一大事なのかな?とてもばっちに会いたそうだね!花火は?二人で行くの?』

「多分仲間内集まると思うけんね。」


うんうん。

とあゆみが携帯に向かって頷く。

少し遠くではみんながはしゃいでて
真悟はチラチラこっちを伺ってたけど
あゆみは気付いていなかった。


『残りなよね。静岡に。』

「でも‥」


『私のこと気にしてるならプッ飛ばすから。なめんな。』

川で遊びきったら帰ると、そう言ってあゆみはみんなのもとへ走った。

< 50 / 97 >

この作品をシェア

pagetop