東京
俺は紗耶香さんからのメールを一通り見せた。
あゆみは全部読み終えると一息ついて真剣な顔になる。
『一大事なのかな?とてもばっちに会いたそうだね!花火は?二人で行くの?』
「多分仲間内集まると思うけんね。」
うんうん。
とあゆみが携帯に向かって頷く。
少し遠くではみんながはしゃいでて
真悟はチラチラこっちを伺ってたけど
あゆみは気付いていなかった。
『残りなよね。静岡に。』
「でも‥」
『私のこと気にしてるならプッ飛ばすから。なめんな。』
川で遊びきったら帰ると、そう言ってあゆみはみんなのもとへ走った。