東京
一時間程こうしていただろうか。

あゆみは俺の腕の中で
泣きつかれて眠ってしまった。

そっとあゆみを抱き上げて俺の布団に寝かせた。

まだまだ聞きたいことはあったけど
そのまま眠らせておくことにした。

あゆみ。
一体今日までどんな気持ちでいたんだろう。
どれほど自分を責めたんだろう。

あゆみ。
それでも真悟が好き?

胸の奥が
ズキンと
音を立てて痛んだ。

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