東京
「あゆみはお前を恨んでないし、知らせたくもなかったさ。
俺が勝手に言った。だからあゆみのこと責めんのは絶対ダメだからな。
お前そんなバカじゃないら?わかるら?
俺はどんなに怒られてもいいから正直になる約束しろよ!」
真悟は力強く頷いた。
大丈夫。もう大丈夫だ。
あゆみは幸せになれる。
バシンッ
真悟の背中を思い切り叩く。
「ここにいろよな。
あゆみ連れてくるけん!」
「わかった。」
俺は再び自転車に股がり
こぎ始める。
自転車のペダルを踏み込んで
前へ前へ
部屋に近づく
はずだった。
「ばっち待って!」
キキーッ!
ドンっ!
「ばっち!!!」